「蟹玉」を「悪玉」にぶつけて退治せよ!
ゲームを始めると青い玉と赤い玉が登場。自分が操作するのは、青い色をした「蟹玉」だ。この蟹玉を操作して、敵である赤い「悪玉」にぶつけ、退治するのがゲームの目的である。
悪玉を退治するには、一定以上のスピードで赤い壁にぶつければオーケーだ。悪玉は「大悪玉」、「中悪玉」、「小悪玉」の3種類が存在し、壁にぶつけると分裂して、「大悪玉」→「中悪玉」→「小悪玉」の順に小さくなっていく。「小悪玉」を壁にぶつけると、ようやく消滅させることができる。もちろん、自分もある程度以上のスピードで壁にぶつかると死んでしまうので、気をつけながら悪玉を弾いていかねばならない。このようにして、全ての悪玉を画面から消滅させればステージクリアーだ。
のんびりプレイしていると、悪玉どうしが合体して大きくなることもあるので注意が必要。また、中悪玉が分裂した時は、たまに紫色の「邪悪玉」に変身することがあり、蟹玉がこれに触れると問答無用で死んでしまう。この邪悪玉を消滅させるには、体当たりをかわして壁にぶつけて自爆させるしかない。
60もの変化に富んだステージが楽しめる! 面セレも可能
『蟹味噌』のステージは全部で60面が用意されている。構造が違うのはもちろん、いくらぶつかっても安全な青い壁が登場したり、重力がかかる方向が異なってきたりなど、変化に富んだステージの連続がプレイヤーを飽きさせない。ステージによって攻略法がガラリと変わるのも面白いところだ。ゲームが進むにつれ、ただ体当たりするだけではなく、時には攻撃をかわすことで悪玉を自ら壁にぶつからせることも必要になる。なお、体当たりを使わずにステージをクリアーすればボーナス点加算という特典もあり、こういったルールもゲームに深みを持たせている。
コンティニューなしで一気に全60ステージをクリアーするのは至難の技だが、50ステージまでは面セレクトで自由にプレイすることができる。初心者には嬉しい配慮だ。また、ゲーム速度の調整も可能。当時、各自の使用マシンのスペックに応じて、ちょうどいいスピードに変更ができたわけだ。単にクリアーが難しいという人がいれば、スピードを遅くして難易度を下げるという使い方もできるのがありがたい。
かつてない不思議な操作感覚にトリップすべし
『蟹味噌』は、Bio_100%の代表であるalty氏が、PC-9801で初めて作ったフリーソフトである。最初からこのような完成度の高い作品を生み出せてしまうところに、当時のalty氏の技術力・発想力の高さがうかがえる。alty氏の作品は「世によくあるゲームをさらに面白くアレンジ」というコンセプトの元に作られたものが多い中、『蟹味噌』は「無いゲームを作ろうという思いで作った」というだけあり、オリジナリティーという面では『mogler』シリーズと並びBio作品の中で1、2を争う。
『蟹味噌』の醍醐味といえば、何といってもその操作感覚の気持ち良さが一番に挙げられるだろう。蟹玉の動きには慣性の法則が働いていて、一定方向に動かし続けるとドンドン加速するし、一度動かすと方向キーから指を放しても動いていく。意図的に蟹玉を止めるには、逆に動かすか、ブレーキを使う必要があるのだ。これらの法則を把握し、蟹玉を動かすことに慣れると、この不思議な操作感に酔っている自分がいることに気がつくだろう。悪玉の突進を闘牛士のごとくスルリとかわし、背後や側面からガツンと体当たりしてスムーズに悪玉を退治できたときの気持ち良さと言ったらない。
嬉しいことに、復活した当サイトから現在、『蟹味噌』のWindows用アレンジ版『KANIMISO64』のダウンロードが可能である。よりパワーアップしたこのゲームをプレイして、再度この不思議な操作感覚にトリップしてほしい。
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コメント(3)
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- masanova:2008年12月29日 12:14
ダウンロード出来ました。ありがとうございました。
かにみそはあの当時のモードでも遊びたいのですが
可能でしょうか。あの軽快な音とシンプルさがこのゲームの身上なので。
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- tama:2009年1月15日 02:55
10何年も前の話ですが、
学校の教師用PCをこっそり使って
友達とスコアアタックで盛り上がったのを
覚えてますよ。ただ何故あの曲なのか今まで謎だったのですが、
最近になって、「蟹味噌」自体が香港アクション映画のノリだったのかなと自己解釈してます
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- PEX:2011年8月26日 18:44
SuperDepthがAndroidに移植されたのを知り、速攻でインストールしました。
そして、蟹味噌を思い出しました。
当時相当遊んだ名作ゲームです。
可能であれば、また遊んでみたいです!