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Dynamo

エナジーセイバーとボムを駆使しながら、入り組んだ要塞を突破せよ

世界的科学者の羊博士と二人の助手が、高エネルギー変換装置"だいなも"を完成させた。しかしその偉業を祝う間もなく、黒羊博士の手によって装置が盗み出されてしまう。二人の助手は"だいなも"を取り戻すべく、エナジーセイバーと2種類のボムを手に、黒羊博士の要塞へと乗り込んでいくことになる。

こうしたくだりで始まるこの作品は、フィールド見下ろし型の2Dアクションで、プレイヤーは要塞内を徘徊する敵と戦いつつ、迷路状に入り組んだフィールドから出口を見つけ出し、次々と奥のフロアへ突き進んで"だいなも"を取り戻さなくてはならない。

▲青い空と白い雲。そんな爽やかなイメージとは裏腹に、要塞内での熾烈な戦いが始まる。

基本武器は手に構えたエナジーセイバー。敵に体当たりをすれば攻撃を仕掛けたことになるが、正面からぶつかっていったのでは高確率で反撃をくらってしまうため、側面や背面から斬りつけるのがセオリー。

細い通路で敵の側面や背面をとれない場合は、攻撃範囲の広いボムを使えば無理なく退けることができる。また行く手を遮るフィールド上の障害物もボムを使うことによって排除可能だ。さらに敵を倒したときには体力回復や攻撃力アップ、防御力アップ等のアイテムをドロップする場合があり、それらを拾ってキャラクターを育てることも楽しみのひとつとなる。

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▲ゲームの冒頭に、"だいなも"が盗まれる場面がテキストで綴られる。

このように、純粋にアクションとして遊べる部分を核に据えながらも、ボムを用いたパズル的な要素や、キャラクターの成長というRPG的な要素をうまく融合させて、ひと捻りもふた捻りも加えてあるところはさすがと言えよう。

この手のゲームは単純な肉弾戦になってしまうと飽きも早いが、こうした複合要素とそれを活かすための巧みなマップデザインが戦略性を高めており、きっちりとゲーム性が維持されている。

2人同時プレイがクローズアップされがちな『Dynamo』だが、ゲーム性なくしてはその面白さも成立しないということを忘れてはならない。

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▲ボムを使って壁を破壊。先のステージでは出口が壁に埋まっていることも。
▲アイテムを拾い、早めにキャラをパワーアップさせておくことがクリアーの秘訣。
▲ステージ間のインターバルには、かわいらしいイラストが表示される。

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肩を並べた2人同時プレイには、ネットワークプレイにない楽しさがある

『Dynamo』のゲーム画面は左右に2分割されており、2人同時プレイを前提とした作りになっている。もちろん1人でプレイしても十分に楽しめるが、2人でプレイしたほうがより盛り上がることは言うまでもなし。

現在はネットワークが普及&高速化し、プレイヤーどうしが離れた場所にいても簡単に対戦や協力プレイができる時代になったが、そうしした環境に慣れきった今、『Dynamo』のように肩を並べて同時プレイができるゲームに触れてみると、逆にネットワークプレイにはない温かみがあることに気づく。すぐ横の相手の画面も同時に目に入れながら、右だの左だのと会話を交わし、時にはボムに巻き込んだり巻き込まれたりすることもあるものの、それらのプレイに対して褒め称え合ったり、罵声を浴びせ合ったり、直にツッコミを入れ合ったりできるのは、やはり近しい相手であればこそ。

見ず知らずの人といきなりオンライン上で遊べるというのはネットワークプレイの魅力ではあるが、親しい人間とのローカルな2人同時プレイでなければ味わえない楽しさもあるのだということを、『Dynamo』は改めて思い出させてくれる。

▲2人同時プレイでは、同マップ内をそれぞれが独立して動くことができる。
▲ステージが進むに連れて敵も強くなり、トラップも多くなっていく。

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裏『Dynamo』に飛び込めば、Bio_100%独特のひと味違った世界観が堪能できる

『Dynamo』にはちょっとしたお遊びギミックが仕掛けてあり、ゲームを起動する際にカナキーをロック状態にしておくと、通常とは異なる設定の『裏Dynamo』がスタートする。そのストーリーは以下の通り。

世界的文学者のなのれー博士と二人の書生が、高級芸術文学エネルギー変換装置"だいなも"を完成させた。しかしその偉業を祝う間もなく、strangeloveなのれー博士の手によって装置が盗み出されてしまう。二人の書生は"だいなも"を取り戻すべく、体当たりまほう攻撃と2種類のボムを手に、strangeloveなのれー博士の基地へと乗り込んでいくことになる。

上述の表モードのストーリーと見比べてもらえれば、なんとも不思議な雰囲気が多少なりとも伝わるのではないかと思う。裏モードではこの内容に沿って(?)キャラクターやマップなどのグラフィックが入れ替わるので、通常とはまた違った世界観が堪能できる一粒で二度おいしい仕様だ。

当時は、裏モードはオマケ的な意味合いが強かったわけだが、今こうして振り返ってみれば表と裏のギャップこそが『Dynamo』最大の魅力だったのではないだろうか。表裏一体でなければ『Dynamo』にあらず、と言い切ってしまっても過言ではないはずだ。

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▲カナキーをロックしてスタートさせると、裏『Dynamo』がスタート。
▲ハイスコアランキングは、表モードと裏モードの両方が用意されている。
▲裏『Dynamo』では、書生(猫)の"リの"と"のリ"が活躍してくれる。
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コメント(6)

  • 小林 :2009年3月16日 01:15

    Dynamo懐かしいです。
    小学生のころ父親のPCでよく姉と二人で遊んでいました。
    他のゲームには目もくれず
    windowsに変わるまでずーっとのめり込んでいました。
    遊べなくなったときは泣きました。
    あれから特にゲームなどはやらず過ごして
    現在に至りますが
    このゲームはよい思い出です。

  • Core:2009年4月13日 02:52

    小学校の頃、友人の父親のPCに入っていたのをひたすら遊びました
    マジメに先に進んでエンディングを見たり
    わざと相手にボムをぶつけて、半ば対戦ゲームのようになったりw
    PC机とPC用の椅子、それと小さな丸椅子をPCのある部屋に持ってきて肩を並べて遊んでたなぁ

    あまりに面白かったのでBio本を親に買って貰って
    自宅の父親のPCでも弟と遊んでました

    今でも最新のWindowsPCの中に98エミュレータを入れていて
    当時のディスクをイメージ化してあるので、時々遊んだりしています
    かっこいいBGMも凄く印象に残っています

  • FPSgamer:2009年7月31日 08:01

    子供の頃のPC98環境で貴重なゲーム成分だった、
    bio100%って何だったのかと調べてたらここに辿り付きました
    イントロの「いつでもない時代の~」っていうのが美しくて
    凄く印象に残ってます
    思えば良き時代だったのかなあ

  • ナチル:2013年10月12日 13:21

    なんと懐かしい…友達とよく肩を並べて遊びました。
    裏モードはカナだったのか。
    「N」を押したら絵が変わった!!と
    わからずにやってました。
    ネトゲでは感じられない楽しさがありましたよね。
    記事感謝いたします。

  • ドゥークー伯爵:2014年2月22日 21:58

    PC-286というマシン上で遊んでいました。
    Cyrixという今は亡きCPUメーカのコプロを付けたりしていましたね。当時のCPUのパワーからするとゲームの中のキャラクタは素晴らしい動きでした。きっと、部分的にはアセンブリかななどと推測していたりしたことを思い出します。

    SuperDepthのようにWindowsで遊びたいです。
    再コーディングしてくださると、うれしいです。
    買いたいです。

  • michim:2014年8月28日 21:29

    何回も楽しませて戴きました。ありがとうございます。
    表も裏もやったけど、やっぱり表がスリルがあって。
    パワーアップして何人残ってても、一度倒れると終わり。
    一回だけ青い鮮やかなエンディングを見た気がする。

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