マウスで距離、角度、タイミングを計算し、moglerを葉っぱに乗せよう
『POY』は、『mogler』、『FLIXX』に続くmoglerシリーズ第3弾である。moglerを投げて葉っぱに乗せるだけという、前作同様のシンプルなルールで、操作はもちろんマウス。左ボタンを押したままマウスを動かすと、円盤をゴムのように引っ張ることができるので、ある程度引いてからボタンを離すと、円盤に弾かれたmoglerが空を飛んで行く。そうして見事葉っぱの上にmoglerを乗せられれば成功となる。
手持ちの5個のmoglerのうち、3個を葉っぱの上に乗せられれば次のステージに進むことができる。水面を流れる葉っぱは常に動いているので、距離、角度、タイミングなどを十分計算した上でmoglerを投げることが大切である。
ゲームに戦略性を与える、ピンクの花の存在
水面には、葉っぱの他にピンクの花が流れている。花の上にmoglerを乗せられれば1回でステージをクリアーすることができるが、花は葉っぱに比べて小さく数も少ないので、当然リスクも伴う。
こういった一か八かのギャンブル性が、このゲームに広がりを与えている。1個目のmoglerを花に乗せての一発クリアーは思わずガッツポーズをしたくなるような気持ちよさを味わえるが、残り1個のmoglerを花に乗せ、命からがら危機を脱した時の緊張感もまた捨てがたいものがある。
ステージ総数は9つ。コンティニューを使って頑張れば誰でもエンディングまで到達が可能だが、なるべくミスをせず、コンティニューも使わないほうが高い点数を獲得できるのは言うまでもない。一度エンディングを迎えても、より高いスコアを目指して何度もプレイできる奥の深さは、前作『FLIXX』と同じだ。
毎回変わる葉っぱの配置で、中毒性は前作以上
ゲーム内容を変えながらも、「ルールはシンプル、操作は簡単」という、moglerシリーズのコンセプトがきちんと受け継がれている続編である。一度プレイしたらなかなかやめられない中毒性も前作譲りだが、今作はプレイするたびに同じステージでも葉っぱの配置が変わるという点に注目したい。毎回違ったステージを楽しめるという気の利いた配慮で、中毒性は前作以上と言えるかもしれない。
そして相変わらず、マウス操作の不思議な心地良さは、一度味わうと病みつきになることうけあい。しかも今作は、「引っ張って離す」という、前作とはまた違った操作を用意しているのが心憎い。
当時、マウス1つでここまで奥深く遊べるゲームが作れることに感嘆の息を漏らしたプレイヤーは多いだろう。そのプレイヤーがもしゲーム制作に関わる人間ならば、このアイデアに軽い嫉妬を覚えたのではないだろうか? ゲーム作りは発想力が勝負であるということを思い知らされる作品である。
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コメント(1)
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- dakishimetai:2011年3月20日 01:25
この音楽とシュールさがたまりません!
何度も遊んでしまいました。