攻撃方法が異なる4種類の自機を選択可能
人間と魔物が、敵対することなく平和に共存するガンガイア大陸。しかしある日のこと、地底に棲む魔物達が、地上の全てを自分達のものにしようと戦争を起こした。そこで人間軍は、小型戦闘機で魔物の棲む迷宮「Owl-Zoo」に攻め込むこととなり、その作戦に4人の戦士が志願したのだった......。
『Owl-Zoo』は、そんなストーリーから始まる縦スクロールシューティングである。このストーリーにあるように、4人の戦士の中からパイロットを選択してからゲーム開始となるのだが、パイロットの操る自機はそれぞれショットの撃ち方が異なる。広範囲に撃ちわけられたり、一方向に集中して撃つことができたりなど、パイロットにより独自のショットが用意されていて、好みに合ったパイロットが選択可能だ。時にはいつもと違うパイロットでプレイすれば、また違う楽しさを味わえるだろう。
ステージは全部で8面用意されていて、各ステージの最後に待ち構えるボスキャラを倒せば次のステージに進むことができる。
制作者も自信を持って世に放つ本格派シューティング
『Owl-Zoo』は、縦スクロールシューティングとしてはオーソドックスなタイプに分類される。ただ、オーソドックスではあるが、「本格派」だ。
当時のPC-9801で、ここまで緻密なグラフィックと処理を実現させたシューティングゲームが誕生したのは特筆に値する。その素晴らしさは、ここでどれだけ語るよりも、動画を見ていただければ一目瞭然だろう。
作者の羊男氏も、当時「内容は充実していて完成度も高い。ここまで立派なものになるとは思わなかった」と語っていた自信作、それが『Owl-Zoo』なのである。
痒いところに手が届く親切設計、CONFIGモード
シューティングゲームとしての難易度は、決して低いとは言えない『Owl-Zoo』。だが、なかなか先に進めないプレイヤーのために、CONFIGモードでゲームの様々な部分を調整できるのがありがたい。自機のストックを増やせたり、ゲームの難易度を変えられたりするのはもちろんのこと、注目すべきはゲームのスピードが変更できることである。スピードを落とすことによりこのゲームはグッと簡単になるし、腕に自信のあるプレイヤーは速度を上げてさらにスリルを味わうことができるわけだ。
さらに、タイトルが出る前の日付画面が表示されている間に一定のコマンドを入力すると、ゲームがシールド制になるという「秘技」も用意されていた。このコマンドは書籍『Bio_100% ゲームコレクション PART2』でも公開されているが、使用すると難易度が下がるだけでなく、ゲームの戦略性がガラリと変わるのが面白かった。 当時はまだ、ゲームを細かく設定変更できるのが稀であった時代である。そんな時代から、Bio_100%がここまでプレイヤーへの配慮を徹底していたことを忘れてはならないだろう。
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コメント(2)
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- 槍も斧:2008年11月30日 16:40
お世話になります。
私は先日、会社で眠っていたPC-9821Ra43を起こしました。
MARCADIAのためにPC-9801-86も入手しました。
GOGGLE-Ⅱはよい音がするのですね。
近日、Super Depth Finaltyの音を鳴らす予定です。
NyaHaX'93は一服代わりよくやっています。
ところで、Bio_100%のDOS時代の作品を入手することが簡単ではないのはなぜでしょう?
実は「Owl-Zoo」が欲しいのです。
貴サイトでご提供いただけると非常にうれしいのですが…ご検討願います。
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- UFO:2010年11月 3日 04:20
Japan games are the best in the world! Until PC98 emulation people outside Japan did not know these games existed. We only had Nintendo and SEGA.